「突破力」を考える

――そこのあなた、人生に不安はありませんか。
こう聞かれて「ありません!」と即答できる人は、果たして今どれくらいいるだろうか。



我々は多かれ少なかれ不安を抱えて生きている。



その原因は多様すぎて掴みどころのないものだが、
収入や借金の問題を始めとするお金のこと、恋愛のこと、将来に対する漠然とした不安、
……などなど、誰しもが少なからずこうした問題を頭の片隅に置いているのは事実だ。



だがあえて言おう。
そうした悩みは、自らの意思で吹き飛ばすしか無いと。
では、実際には何をしたらいいのだろう。



ある者は「真の強さ」を求めて師範代の元へ行った。
また、ある者は「みんなビッチなっちまえよ!」という恋愛の悩み解決法を考えた。
自身の獄中に行った経験を語った者もいた。「このどん底を体験すれば、大抵のことは耐えられるんだぜ」とでも言わんばかりに。



……などなど、このような経緯で生まれた今回の「放課後」。
テーマは「突破力」。


停滞感やモヤモヤを吹き飛ばす何かを追い求め、記事にする、
ということを実践してみた結果、なんとも手探り感に満ちた誌面になりました。
肩の力を抜いて、サッと読んで、笑い飛ばしていただければ幸いです。

↑この表紙が目印です。

理系>>>>越えれられない壁>>>>文系??


文系の皆さん。理系の人たちに対して、漠然とコンプレックスを持ってはいませんか。


理系の皆さん。文系の人たちに対して、「あいつらとは相入れない」と思ってはいませんか?


文フリまであと12時間を切りました。


今回出展する「放課後」理科室号は、
この「文系/理系」という二項対立をテーマに制作しました。


この対立の正体って何だ?
歩み寄る余地はあるのか?
相互理解にはどうすればいいのか?


――常にこれらの疑問を意識していました。


どちらかと言えば「文系⇒理系」への理解を中心にした内容になっていますが(編集側が文系中心のため)、
両者の橋渡しになることができれば幸いです。

文フリにお越しの際には、ぜひ

Q−8 ブース

まで足をお運びくださいませ。

第十一回文学フリマ参加決定!

前回第十回文学フリマにて初参加いたしましたわれわれ『放課後』ですが、きたる12月5日に蒲田で開催されます第十一回文学フリマhttp://bunfree.net/)への参加が決定いたしました。


第一号からかなりボリュームそして読みごたえアップの第二号は、前回の文フリ終了直後より制作を開始しておりまして、現在佳境をむかえております!
こちらの内容はまた順次お知らせしていきますので、楽しみにおまちしてください! なにやらすごい人のインタビューもあるとか……?

なお、今回『放課後』は文フリだけでなくサンシャイン・クリエイション(http://www.creation.gr.jp/index.shtml)や冬のコミケへの参加も予定しております!

サンクリはすでに「B13a」ブースでの参加が決定しております。こちらで第二号の初お目見えの予定になります。ぜひぜひ足をお運びください。

君に届かなかった僕の高校時代のことは振りかえらない ――椎名軽穂『君に届け』

今日は、『ちはやふる』10巻に加え、
別マ、別フレベツコミの発売日で、少女マンガ好きにはたまらん一日でした。

バイト先が本屋なので、こういう日は迷わず自分の好きなのを買って帰ります。
こんなことしてるから金が貯まらないんですが。


(というわけで、買ってきた)


ちはやふる』について何か書こうと思ったんですが、
あえて今回は別マの大看板『君に届け』について書きます。

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君に届け 10 (マーガレットコミックス)

君に届け 10 (マーガレットコミックス)


貞子を彷彿とさせる外見から、文字通り「貞子」というあだ名を付けられ、
ひと言で言うとクラス中から避けられている女の子・黒沼爽子。


本人は常にクラスメートに明るく接そうとしているのだが、みんな怖がっているため、全く友達ができていない。


そんな彼女が、文武両道で人格良しのイケメン、風早くんとの交流を通じて、
少しづつ周りの理解を得ながら、成長していく物語である。




私は、これを5周以上読んでいる。


作業に疲れた時、現実の人間関係でうんざりしたときは、この漫画を開く。


すると、たちまちその鬱屈した感情を吹っ飛ばすように、
顔を赤らめ、足をバタつかせながら、マンガの世界に取り込まれる境地を体感することができる。


だからこの漫画は、基本的に部屋で1人、戸締りを万全にして、
窓など外部からの視界も完全シャットアウトして読まねばならない。


実を言うと、7巻くらいまでは順当に良い話、
「爽子がんばれー」くらいのテンションで済むのだが、
8巻あたりから赤面感のボルテージが飛躍的に上がってくる。


なぜか。


それについては、いささか婉曲的だが、以下の点を説明せねばなるまい。


君に届け』(以下「君届」)は、現在押しも押されぬ人気マンガの地位を確立したが、
光ある所には影あり、この作品に苦言を呈する人も少なからず存在する。


その最たる理由は、風早くんの「王子様」性に由来する。
要するに、「こんな男いねーよ!」という感覚である。


この感覚は、男性が少女マンガの読者になる際に立ちはだかる参入障壁となる。その最たるものだ。


確かに先述のとおり、風早くんはイケメンで文武両道で人当たりがよく、文句のつけようもない完成度を誇る男子高校生だ。


言い方を変えれば、学業スポーツともにイケメンであり、人当たりもイケメンなのだ(ちなみにこの言い換えに意味はない)。


共学でありながら非リア戦士として任期を全うした筆者も、上の文を書いていて少しのルサンチマンも湧かなかったと言えば嘘になる。


また、筆者のような真性陰キャラ男子でなくとも、
少女マンガの所謂「シンデレラ・シンドローム」的な展開に対して折り合いをつけ、
「現実にはこんな恋愛おこんねーよ(フフン」と鼻で笑えるようになってしまった大和撫子もまた、
風早くんに対して一悶着つけたくなることだろう。


しかしながら、8巻辺りから、それまで「王子様」的存在として描かれていた風早くんが妙な迷走を始める。
爽子がバレンタインの日にチョコを渡し損ねてしまうのだが、それ以来「爽子にとって自分は“特別”ではなかったのか」と悩み始め、
実に、実に高校生らしい思考のループを開始する。


この流れを見ていると、少なくとも男子は、それまでのルサンチマンとは一転、風早くんに猛烈な親近感を覚え始める。
「あれ、こいつ俺みたいな悩みしてる」と思った男子は少なくないはずだ。
詳細はぜひ本編を読んで確認していただきたい。


私は男性視点からしか述べることができないが、
風早くんも存外に「悩める男の子」であることがわかったとき、
それまで「風早くん」としてどこか遠巻きに感じていたのが一転して、「おい風早!」と声をかけたくなるのだ。


そう、8巻以降、風早くんは「風早」になる。
遠巻きに思っていた「王子様」から、極めて身近な「良いやつだけど、悩める男子」へと変貌を遂げる。


こうして、爽子と風早、共に応援したくなった瞬間から、怒涛の赤面タイムが始まる。
それがどういう感覚かは、ぜひ読んでみて体感してほしい。向こう2週間ほど脳内が君届でいっぱいになっても筆者は責任を取らない。


風早、ナイスヘタレ!

国語問題 解答


総評 今回は一大学生の書いた文章からの出題であり、国語問題という枠組みとその在り方に対する疑問をメタ表現した内容となっているため、多くの受験生が戸惑ったことだろう。ここで得点した所で受験勉強の足しにはならないし、むしろ有害となることを考慮して、冒頭で「高校卒業の合図があるまで、この問題冊子の中を見てはいけません」と注意を促した。これが守られていることを祈る。


第一問 評論

問1. エ あくまで一般的な国語問題の解法になぞらえるとこれが正解になるが、他の解答も認める。。
問2. イ 辞書的意味ではこれが正解となる。オ、カはご愛嬌。
問3. 耳年増  他の解答も随時募集。
問4. オ 問題の構造から察してください。
問5. ウ 他ならぬ作成者が「どれが正解だったのか」を忘れているが、恐らくこれが最も正解に近い。
問6. ブサイク 作者はこれを明記したことを著しく後悔している。
問7. ア、カ(完答) どの選択肢も部分的に正解である要素をはらんでいるため、最も多くの要素を包括できるこの組み合わせこそ正解である。

顕著だった傾向として、記述式の問3、問6で「何か面白いことを言おうとする」ことに由来する誤答が多く見られた。実際、筆者(問題作成者)は、「自分のテクストに何らかの問いかけがあったとして、それに対する絶対的な解答など存在しない。筆者と読者の間でそれが正解だという合意が成り立てばそれが正解である」というスタンスなので、極論すると受験生各自が面白い正解を見出してくれれば良いと考えている。


第二問 小説

問1 イ
問2 (機関)(聖域(読み:サンクチュアリ))(漆黒の力)
問3 誰が普通だ、変わってるじゃあねェ。ンなもンに縛られンなよ。
問4 セカイ系的な僕―世界の関係でなく、我々はすぐ隣の誰かや社会に縛られているから。
問5 オ、もしくはその他
問6 こんな恥ずかしい文章の要約をしようと試みた時点であなたは立派な勇者です、本当にありg(ry


真剣に解けば解くほど古傷が疼く、サブイボが出る、精神に異常をきたす等の特性から、試験中に体調を崩す受験生が多く見られた。この問題に出会った受験生は、ここで挙げた体質と親和性が高い傾向にあるので、今後も特に注意が必要である。